副業での収入が20万円を超えた場合、確定申告を行う必要があります。
期日までに申告をして、納税を済ませれば、税金関連の業務はそれで終わりと考える人も多いでしょう。しかし、確定申告をする場合、申告が終わった後も書類の管理が必要となります。

毎年しっかりと確定申告をしていても、申告内容などに怪しい点があれば税務調査の対象となります。
税務調査で必要となるのが、過去の帳簿や領収書などの書類です。確定申告をする時には、いつ税務調査が行われても良いように、手元に書類を残しておくことが義務付けられています。

書類の保管期間は、申告の仕方によって異なります。
白色申告の場合は5年、青色申告であれば7年の保管が必要です。そのため、副業を始める時には、毎年の領収書などの保管をどうするかまで考えておくと良いでしょう。

申告の際に必要となる領収書などの枚数は、副業の内容や規模によって大きく変わるものです。経費となるものが殆どないという場合であれば、1年分をまとめて封筒やクリアファイルに入れておいても良いでしょう。

ただ、毎月多くの領収書が出る場合は、月ごとに分けておくことがおすすめです。領収書を分けておけば、帳簿作成が楽になるだけでなく、作成した帳簿に不備があった場合に手軽に必要な領収書を探し修正ができるというメリットが生まれます。

申告が終わった後は、大きめの封筒に領収書をまとめて入れておくなど、どの年の資料かすぐに分かるようにしておくと良いでしょう。
一時的な副業でも、継続して行う場合でも、期限内は書類を無くさないようにすることが大切です。

ただ、紙ベースの書類は嵩張って邪魔になる、間違えて捨ててしまう可能性があると頭を悩ませる人もいるでしょう。そんな場合は、電子データという形での保存も認められています。
ただ、電子データでの保存は税務署に申告をしておく必要があります。
電子データ化するためには、領収書をスキャナで読み込んだり、デジカメなどで撮影をする手間がかかります。ただ、書類の置き場所で困らなくなる上に、レシートなどの印字が薄く見えにくい状態になる心配もありません。そのため、データ化が面倒に感じないのであれば、電子データでの保存という方法も検討しておくと良いでしょう。

書類の整理も、電子データ化も一度にしようとすると膨大な手間と時間がかかることが多いものです。そのため、副業を始めた時は、その都度領収書類を整理する癖をつけておくことがおすすめです。